星野源 (ほしのげん) が、2018/12/19
ニューアルバム「POP VIRUS」
(読み:ポップウイルス) をリリースしました。
6曲目に収録されている
「Present」(プレゼント) について。
今回は、「Present」の
歌詞の意味を考察し解説します。
「Present」の歌詞の意味については、
親しみやすくするために
主人公の言葉や気持ちを代弁する形をとっています。
それでは、さっそく見ていきましょう。
星野源「Present」歌詞
Present 作詞 星野源
作曲 星野源いかれた季節纏う
半端な嵐のよう
温かな好意と
悪意を手に入れた Baby贈られた運命は
リボンが巻かれた君へ
雲と流れ何処か知らぬ
場所へ
攫って欲しいって
やがて
軽く笑う機械じみた
鏡には 拭き取れぬ雨なだめ出す運命を
笑顔で潰した君へ
雲と流れ誰も知らぬ
海へ
放って欲しいって
やがて
軽く笑う機械じみた
本当はPresent day
雲を眺め何処も行けずに
Present time
誰でも同じさ
やがて
軽く笑う機械じみた
鏡には 乾きだした雨雲が避けて 陽の光が
辺り照らす 道はなく
遠く 微か 進む人に
高く手を振る
雲が避けて 陽の光が
照らし進む 道はなく
君だけではない場所で
高く手を振った
星野源「Present」歌詞の意味を解説
大切な人を亡くしてしまった
誰かを恨む事も出来ずに
彼との暖かな思い出をと
誰かを恨みたい気持ち
私に届けられたのは運命というプレゼント
ねぇ、あなた
あなたのいる誰も知らない場所へ
私をさらってほしいの
そんなことばかりを思っている私は
貼り付けたような笑顔
そんな私を鏡でみたら、あなたが恋しくて
涙が止まらい
今の私は、何も動けず
ただ、あなたを想い
あなたとの想い出に浸り
あの日から時間が止まり続けています
でも、今、彼から言われた気がした
「僕も同じだよ」
そっか…彼も私と同じで
あの日から時間が止まったままなんだと
想い出は何も変わらないんだ
そう思うと
貼り付けた笑顔からの涙が止まりつつある
今日も同じようにあなたとの想い出に浸っていると
彼から言われたような気がした
そろそろ僕を解放して
彼からそう言われたような気がして
張り付いた笑顔の私の涙が少しずつ止まってきた
そう思い空を見上げると
一筋の光が見えてきた
その光の先には
遠くで彼が光の筋の中を進むように見えた
私はその人に思いっきり手を振る
今までは、彼と私だけの世界だったけど
彼は、光の方へ先に進んでいく
私は、その彼をみて手を振り少し笑顔になった
最後に
残酷の運命だって受け入れるしかない
自分の力や動きで運命を切り開ける人ばかりじゃありません
誰かの力を借りる
目に見えるもの、見えないもの色々とあるけど
必ず道は開ける
泣いても
笑っても
同じ一生なら
一日でも多く笑顔で過ごしたいものですね
それが、どんな力によるものでも・・・
私が最初にこの曲を聴いた時は、
とても重厚感の中に今のアルバムのタイトルにもある
「POP」を感じる事のできる綺麗なメロディーだという印象を受けました。
でも、歌詞に注意して聞くと何とも切なく、
でも最後には前向きになれるような事に気づきました。
これが星野源なのかもしれません。
人のいい部分だけを綴るのではなく暗の部分も表現する。
そして最後は前向きになれる。そして、イントロでは
あんなに重厚感のある感じで始まっているのにも関わらずアウトロはブツっと切れて終わります。
私には、この終わり方にも意味があると思うのです。
それは、彼を解放し前を向き新たな一歩を進む彼女の気持ちを表現しているのではないかと思っています。
彼を亡くしてしまった辛い気持ち、彼を解放し新たな一歩を踏み出す。
この一連の流れは、これで終わり。
明日からは、何もかもが普通に戻る、彼女の日常が始まるわけですからね。
この感情を引きずるわけにはいかないし、引きずる気もない。
だから、ピタッとアウトロが終わっていると思いました。