今日は、自動車保険の新規契約を締結するために既契約者のご自宅を訪問しました。
もともと2台の自動車保険契約があったんですが、事故で1台が廃車となり、その契約を解約していました。
このたび、新たに車を購入したとのことで、再契約です。
あなたは、
自動車保険を契約する際、告知義務があることをご存知ですか?
告知義務と言うと、生命保険を申し込むときに、病歴等を申告する告知義務を想像するかもしれませんが
じつは、自動車保険を契約する際も告知事項や通知事項を申告する必要があります。
しかし、むずかしく考える必要はありませんよ。契約するときに、聞かれるようなことです。
当たり前ですが、住所、名前、生年月日、車両所有者等です。
今回は、
告知事項や通知事項の中でも間違えると、保険料や保険金の支払いにかかわるような重要事項
についてお話します。
まずは、免許証の種類です。ゴールド免許かどうかで、保険料がかなり違ってきます。
当然ゴールド免許の方が保険料が安くなりますので、ゴールド免許の方は、優遇されています。
ほんとに、びっくりするくらい保険料に差が出ますので、ゴールド免許はありがたいです。
ゴールド免許なら、年間で2~3万円安くなる方もたくさんいらっしゃいます。
免許証の色は、保険の始期日時点での免許証で判断します。保険会社によって違うかもしれませんが
免許証を見せてもらうことはなく自己申告で大丈夫です。その際有効年月の申告は必要です。
だからといって、ゴールド免許でないにもかかわらず、故意に事実と違う告知をした場合は、
契約を解除され保険金を支払うことができないことがありますので、気を付けてください。
事実と違うことは、意外なところから発覚するものです。
そして、ときどき問題になることがあるのですが
今回の契約をする以前に契約していた分の告知も非常に重要です
今回の契約の前に、自動車保険の契約があった場合は、その内容を告知することが必要です。
過去13カ月以内の契約が対象で、等級や保険期間や事故の有無等です。
事故の有無について、告知の間違いがあった場合は、後日保険会社から連絡があり正しく訂正する事になります。
よくあるのは、ほかの保険会社で13カ月以内に事故で保険使用していたが、忘れていた、もっと前だと勘違いしていた、等です。
これは、保険料にかかわる重要なことですので、保険会社はとくに注意してチェックしています。
事故で保険を使用したら、保険会社を変えればいいじゃん、って思われるかもしれませんが、
各保険会社間で情報のやり取りをしているので発覚します。
事故で保険を使用したときの、契約者名、被保険者名、所有者名、住所、登録番号、車台番号などいくつか一致すると
今回の契約が割り増し契約とすべきでないか、確認せよと連絡が来ます。
お客様に事実を確認し、間違いなければ、サインをいただいて、契約を訂正します。ほとんどの場合保険料が高くなります。
それなら、車も新しく購入して、新しい契約を奥さんとか子供が契約したら、割り増し契約を引き継がなくていいよね?
って、言われる方がいます。残念ながらそれらの方と同居の場合、引き継がないといけないルールになっています。
不正はできない仕組みになっています。
それでも抜け道を探して、割り増し契約を免れた方がいるとしたら、相当保険実務に精通した方でしょうね。
保険使用した車をもらったら必ず名義変更してください!
この等級制度は、基本的に事故で保険を使用した人にペナルティがかかります。
先ほども申したように、同居の家族も、本人同様に扱われることに加えて、意外な盲点なのですが、
事故の車にもペナルティが付いて回ることです。
事例としては、本人が事故で保険を使用した後、車が不要になって、知人に譲渡した場合です。
その知人の方は、事故で保険使用をしていませんが、車自体が事故で保険使用した車であれば、
割り増し契約としないといけないルールになっています。
知人に売ったように見せかけて、保険料は自分が払うので、自動車保険を契約してもらい、実際は
自分がその車を使用する。事故の際は知人から借りていたことにする。
という抜け道を防ぐためと思われます。
しかし、車検証の名義をきちんと変更していたらペナルティの引き継ぎは不要ですので、面倒くさくても名義変更はして下さい。
わたしのところにも、つきあいのある自動車販売店さんから、そのような問い合わせが入ることがあります。
車を売った先のお客さんから相談を受けたがわからないそうです。
割増保険料がかからないようにする方法って、ないの?
この等級制度の抜け道を知る人は、等級制度のマッチング運用実務や自動車保険取扱規定、
保険会社間の取引状況等の相当高度な知識と経験がある人ですね。
わたしは、知っていたとしてもお教えすることはできませんけど。。
不正に当たらないような保険料の節約テクニックならお客様や取引先にいくらでも情報を開示します。
わたしとお付き合いいただいている方には、役に立つ保険屋さんでないと、お付き合いくださる意味がないですからね。
いずれにしても不正なことはどこかで無理が生じますので、正しい告知をお願いします。