
このブログ記事をご覧の方は、
医療保険を新規に契約されるか、
お持ちの医療保険を切り替えるか、
悩まれていることと思います。
今回は、「掛け捨て」型の医療保険は損なのか、
もし、「掛け捨て」型の医療保険に入るなら
相場はいくらか、についてお話しします。
また、それを踏まえて
保険業務歴20数年の私が、
ぶっちゃけ医療保険は必要か、お話しします。
医療保険を検討されている方は、
どうぞ参考にご覧ください。
「掛け捨て」型の医療保険は損なのか?
まず初めに、現在の医療保険は、
「掛け捨て」型と「積み立て(貯蓄)」型があります。
数年前までは、医療保険と言うと、「掛け捨て」型でした。
ですから、数年前までは、
皆さん、「掛け捨て」型の医療保険に加入されていました。
では、現在はどうでしょう。
私が、ご契約いただいている医療保険の比率は、以下の通りです。
「掛け捨て」型:「積み立て(貯蓄)」型=10:90
「掛け捨て」型の医療保険に入りたいと
言われる方は、まずいらっしゃいません。
でも、10%は、「掛け捨て」型じゃないか、
と言われることでしょう。
この10%の方は、ご年配の方で、
契約条件に当てはまらないため、
「積み立て(貯蓄)」型を契約できず、
仕方なく「掛け捨て」型にされた方です。
皆さんの選択は正しいと思います。
私も、今、医療保険に入るなら、「積み立て(貯蓄)」型にします。
私の個人的な意見ですが、「掛け捨て」型の医療保険は損だと思います。
私は、日々の業務で入院された方の
保険金の受取額も把握しています。
70歳位までの方は、数万円~10数万円位が多いです。
その保険金を受け取るために払った掛け捨ての保険料は
200万円前後です、というような方がたくさんいらっしゃいます。
保険料ばかり払ってきて、一回も入院したことがなく、
初めて入院したと思ったら、すぐに退院する方はほんとに多いです。
今どき、病院は一人の入院患者さんを長く入院させませんし。
しかし、ほとんどの方は、損ですが、一部の方は
「掛け捨て」型の医療保険でも損しないことがあります。
それは、医療保険に加入して、間もなく入院し、
保険金を受け取ったら、解約される方です。
入院を予知されている方は、お得かもしれません。
ごく少数ですが、そんな方もいらっしゃいます。
その方だけを見ると、保険会社は赤字ですが、
ほとんどの方については、黒字なので、入院しない方の保険料を
保険金に回せば、十分黒字なのです。

「掛け捨て」型の医療保険の相場はいくらなのか
「掛け捨て」型の医療保険にしか入れない方は、
ご年配の方が多いので、相場は高くなります。
相場は、月々1万円前後でしょう。
これで、入院日額1万円が目安です。
ご年配でない方が、「掛け捨て」型の医療保険に入る場合は、
相場は、月々2,000円~3,000円でしょう。
「掛け捨て」型なら、これくらいの保険料が妥当です。
医療保険はぶっちゃけ必要なのか
「掛け捨て」型の医療保険は、ぶっちゃけ不要です。
ご年配の方も無理して、月々1万円払うくらいなら
貯金して、入院に備えればいいと思います。
入院治療費は、高額療養制度のおかげで月に数万円の負担で済みます。
ただし、個室に入院する場合は、差額ベッド代だけで
日に1万円~15,000円位かかるので、
加入後間もなく入院するようなことがあったら、
とても助かるので、「入ってて、よかった」と思うでしょう。
「積み立て(貯蓄)」型の医療保険は、ぶっちゃけどちらとも言えません。
払った保険料の元本が保険金もあわせて、全額返ってくることが前提ですよ。
貯金をするのが苦手な方は、必要だと思います。
強制的に払っていくことになりますから、いつの間にか貯金できます。
しかし、落とし穴があります。
積立金が返ってくる満期より以前に解約したり、失効したりすると
払った元本を大きく割り込んでの返戻となります。
かなり損します。
そのような可能性があるなら、普通に銀行で積み立てしたほうがいいです。

まとめ
「掛け捨て」型の医療保険は一般的には損します。
ご年配の方で「積み立て(貯蓄)」型の医療保険の加入条件に
合わない場合は、やむを得ませんが、高い保険料を払わなくても、
普通に貯蓄で備えればいいのではないでしょうか。
「掛け捨て」型の医療保険の相場は、ご年配の方で、
月々1万円、そうでない方は、月々2,000円~3,000円が目安です。
「掛け捨て」型の医療保険は、ぶっちゃけ不要です。
ほとんどの方が損するように設計されています。
加入後間もなくして入院される方だけは、お得です。
「積み立て(貯蓄)」型の医療保険は、ぶっちゃけどちらとも言えません。
強制的に保険料を払うので、貯金が苦手な方には、お勧めです。
ちゃんと払った分は返ってくるので、損はしません。
しかし、積み立て満期前に解約したりすると、
元本を大きく割り込んでしまうので、注意が必要です。