デコポンが美味しい季節となりました。
わたしは柑橘類が好きで、色んな品種が出回るこの時期はワクワクします。
デコポンもスーパーでもたくさん見かけるようになりましたので
早速買いこんで、毎日いただいています。
不知火(しらぬひ)も美味しいのですが、デコポンは一段と甘く感じます。
今回は、デコポンとほかの果物を、糖度と酸度の観点から比較してみます。
デコポンは不知火の一種です。
もともとは、不知火という品種があり、
不知火の中でも、主に糖度と酸度について、一定の基準以上で
かつ経済連や農協を通して出荷されるものをデコポンとして商標登録しているのです。
ただし、農協等を介さず農家が独自に出荷していて、デコポンとは名乗れないが
糖度と酸度を十分にクリアしている不知火も出回っており、価格が若干安いことがあるので
そんな不知火は狙い目と言えるでしょう。
露地栽培のデコポン本来の旬は、2月の下旬から4月の上旬頃です。
ほかの時期にも見かけますが、ハウス栽培等で露地栽培のものではありません。
わたしの経験も含めてデコポンを選ぶ際の基準を重視する順に書きます。
◎ 手で持ったときに、ずっしりとした重みがあり水分が詰まっている感じがする
◎ 皮に張りがあって、しわが寄っていない
◎ 軸の色が緑色に近いほうがいい
ちなみに、デコの大きさや形は、味と無関係ですので気にしなくても大丈夫です。
バナナ 19~25度
ぶどう 17度
デコポン 13~16度 ←
メロン 14度
りんご 13~15度
桃 13度
いちご 12~13度
梨 12度
すいか 11度
一般的なみかん 10度
上のものほど酸度が高いので酸っぱいです。
キウイ 1.55
グレープフルーツ 1.28
あまおういちご 0.95
デコポン 0.6~1.00 ←
パイナップル 0.62~0.66
巨峰 0.47
りんご(ふじ) 0.27
前項でデコポンの糖度と酸度を他の果物と比較しましたが
全国の農協を通じて出荷された不知火のうち、
糖度が13度以上、酸度1度以下の条件を満たした個体が晴れてデコポンと呼ばれます。
個人差もありますが、一般的に糖度が11度以上で過半数の人が美味しいと感じ、
12度以上になると大部分の人が美味しいと感じるそうです。
しかし、いくら糖度が高くても、酸度が高いと、酢っぱく感じてしまいます。
そうかと言って、酸度が低過ぎると味が薄く感じてしまいます。
酸度はデコポンくらいがほとんどの人が美味しく感じる数値なんです。
デコポンの糖度と酸度の絶妙なバランスが、誰もが美味しいと感じる要因と言えます。