back number (バックナンバー) が
CDアルバム『MAGIC』をリリース。
10曲目に収録されている
新曲「monaural fantasy」
(モノラルファンタシー)について。
繰り返されるものって
いったい何なのでしょうか?
今回は「monaural fantasy」の
歌詞の意味を解釈していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
back number「monaural fantasy」歌詞
monaural fantasy 作詞 清水依与吏
作曲 清水依与吏あの夜に帰りたくて
思い出を振りかざして
祈るようにねだるように
合言葉を唱えている嘘は無い 無い 無かった
それでも人生は素晴らしい
最後はそう言いたいんだけど
こんなに負け越している中で ぼやいても
夜の奥に溶けてゆくばかり
波の音 逆様の星 行かないで 行かないで
一人きりで描き直したけれど
あぁまるで片目を瞑ったよう同じ場所 同じ時間
そんなものありはしない
分かっていて 繰り返すのさ
終わりじゃない 終わりじゃない戻らない なにひとつ
それでも人生は素晴らしい
最後はそう言いたいんだけど
こんなに負け越している中で ぼやいても
夜の奥に溶けてゆくばかり
波の音 逆様の星 行かないで 行かないで
一人きりで描き直したけれど
あぁまるで片目を瞑ったよう思い付くのは
足りないものばかりだそれでも人生は素晴らしい
最後はそう言いたいんだけど
こんなに負け越している中で ぼやいても
夜の奥に溶けてゆくばかり
波の音 逆様の星 行かないで 行かないで
一人きりで描き直したけれど
あぁまるで片目を瞑ったよう
back number「monaural fantasy」歌詞の意味を解説
あの夜に帰りたくて
思い出を振りかざして
祈るようにねだるように
合言葉を唱えている
主人公は、
何かをすごく後悔してます。
でも、ここでは、その後悔が何が
それは描かれてません。
恋愛なのか
夢を諦めてしまったのか。
聞き手は想像力を働かせて
この曲を聞く必要があります。
あの上手くいってた夜に帰りたい。
だけど、帰れる訳もなくて。
そんな事分かってるけど、
あの時に帰れることを
何度も願ってしまう。
楽しかった頃の
思い出ばかりに
すがる事しか出来ない。
情けない自分がいる。
冒頭から、
とても切ない気持ちになる歌です。
嘘は無い 無い 無かった
あの時の気持ちに嘘はなかった。
精一杯やってきたつもり。
真実しかなかった
なのになぜ
こうなってしまったのか
こんな悲しい結末になってしまったのか。
答えの見えない話に
戸惑い、葛藤する主人公が
描かれてます。
それでも人生は素晴らしい
最後はそう言いたいんだけど
こんなに負け越している中で
ぼやいても
夜の奥に溶けてゆくばかり
波の音 逆様の星
行かないで 行かないで
一人きりで描き直したけれど
あぁまるで片目を瞑ったよう
こんな人生だけど
死ぬ時には
素晴らしい人生だった。
なんだかんだ幸せだった。
そう言いたい。
だけど、
こんな負け越しの人生じゃ。
そんなことは言えない。
主人公は、
失恋をしたのかもしれません。
恋愛において失恋は負けることです。
告白をしてふられたのか
付き合ってた人から
別れを告げられたのか。
それは分かりません。
しかし、負け越しという表現から
今回が初めてではなく
何度も何度も同じ経験をしてきた
事が分かります。
一人きりで、
前に進みたくても進めない。
進みたくてというより、
進まなくては生きていけない。
でも、両目じゃないと
視界はとても狭い。
あなたがいなくなってからは
ちゃんと世界が見えなくなった。
まるで片目しか見えてないように。
大切な人を失った
苦しみが表れてます。
同じ場所 同じ時間
そんなものありはしない
分かっていて 繰り返すのさ
終わりじゃない 終わりじゃない
あなたがいた時間
あなたがいた場所
そんなものはもう無い。
なのに、
毎日過去に戻りたいと思ってしまう。
でも、これが終わりじゃないと
信じたい。
悲しみにくれてばかりだった
主人公が葛藤や悩みを越えて
少しずつ前を
向こうとしてる姿が見えます。
戻らない なにひとつ
主人公は、変わらない現実を
戻らない過去を
受け止めようと前に進んでます。
思い付くのは
足りないものばかりだ
あの時こうしてれば
思いつくのはそんな事ばかり。
でも、思いついたところで
すぐに変えれるものでも無い。
主人公の葛藤が伺えます。
それでも人生は素晴らしい
最後はそう言いたいんだけど
こんなに負け越している中で ぼやいても
夜の奥に溶けてゆくばかり
波の音 逆様の星 行かないで 行かないで
一人きりで描き直したけれど
あぁまるで片目を瞑ったよう
ラストにも同じ歌詞が出てきます。
主人公の深い悲しみが
何度も伝わってきて
聞く人の心に響きます。
繰り返されるもの
タイトルのmonaural fantasy
<録音の空想>は、
大切な人を失った悲しみは
毎日繰り返される。
そして、思い描いていた
未来もまた繰り返される、
きっと、そんな意味です。
backnumberらしい、
悲しい恋の歌です。
大切な人との別れに
心を傷める主人公
だけど、もう後悔しても
戻れない。
未来に向かって
歩いていくしかない。
簡単には前を向く事が
出来なくて
いつまでも思い出に
すがる悲しい主人公。
恋愛だけでなく
様々なお別れの場面に
ぴったりな曲ですね。
-Author by ひな-