SEIKO MATSUDA (松田聖子) が
ジャズ・プロジェクトのアルバム
『SEIKO JAZZ 2』をリリースしました。
6曲目に収録されている
「Fly me to the moon」
(フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン)。
同楽曲は1954年、
Kaye Ballard(ケイ・バラード)が
歌いましたが、そのカバー曲です。
1954年のリリース以来、
幾度にも渡って名のある世界中の
シンガー達にカバーされて来たこの名曲。
日本人では宇多田ヒカルさんも2000年に
カバーを発表しています。
今回は「Fly me to the moon」の
歌詞を和訳し、その意味を考察し解説します。
PV (YouTube動画) は
歌詞の下に設置しています。
ぜひ歌詞をご覧になって
歌ってみて下さいね。
そんなジャズ (JAZZ) の不動の名曲を、
さっそく見ていきましょう。
SEIKO MATSUDA「Fly me to the moon」歌詞
Fly me to the moon 作詞 BART HOWARD
作曲 BART HOWARDFly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
In other words
Hold my hand
In other words
Darling, kiss meFill my heart with song
And let me sing forever more
You are all I long for
All I worship and adore
In other words
Please be true
In other words
I love youIn other words
Hold my hand
In other words
Darling, kiss meIn other words
Please be true
In other words
I love you
SEIKO MATSUDA「Fly me to the moon」和訳
私を月へ連れて行って
星々の中で遊ばせて
この目で見てみたいの
木星や火星の春がどんな風か
つまりね
「私の手を握って」
つまりね
「キスをして」
私の心をその音色で満たして
永遠の時を歌っていたいの
欲しいのはあなただけ
あなただけを慕い、この想いを注ぐ
つまりね
「どうか裏切らないで」
つまりね
「愛してる」
私が伝えたいのはね
「私の手を握って」
そして
「キスをして」
私が伝えたいのはね
「どうか裏切ったりしないで」
そして何より
「愛してる」
SEIKO MATSUDA「Fly me to the moon」歌詞の意味を解説
この曲のロングバージョンは
「詩人は一つのことを言い表すのに
あらゆる言葉を尽くすもの」
というのが歌い出し。
「けれどそんなものにはめっぽう疎い
あなただから」
そんな心情なわけですねぇ。
Adoreという言葉、あまり聞きなれない
かと思います。これはLoveに近い意味
なのですが、Loveよりも深遠さが
そのニュアンスにあります。
(Loveよりも内容や意味がずっと奥深いです)
洋楽でもあまり使われることのない
言葉ですが、比較的多用される
Adorable(愛おしい)と合わせて
覚えておくと和訳なしでも曲の意味
が取れて便利かもしれません。
因みに、歌詞中にもあり
慣れ親しんだDarlingという言葉、
日本だと女性が使うイメージが強いですが、
英語圏では男性から恋人へは勿論、
家族間でも使われる言葉です。
最後に
決して派手ではないし、とても小ぶり。
しかし煌びやかで叙情溢れる愛のアンセム。
そして派手じゃないからこそ
上手に歌うのは極めて難しい。
歌唱力だけではどうにもならない
というか。
日本人が洋楽をカバーすると軽くなって
しまいカラオケのように
なってしまうことが多い中、
松田聖子さんの優しい低音がこの曲に
とてもマッチして、しっかりと
彼女の曲になっていますね。
まるで日常を切り取って覗いた
ような立体的で深みのある歌声。
あっぱれ!
ミュージックビデオも朴訥(ぼくとつ)で
美しい仕上がりになっています。
1961年に上映された
「ティファニーで朝食を」で
オードリーヘップバーンが
Moon Riverを歌うあの名場面を
連想させます。
どんどんと大人の美しさを増していく
松田聖子さんからはこれからも当分、
目が離せなそうですね。