DREAMS COME TRUE (ドリームズ・カム・トゥルー) の
「あの夏の花火」について。
今回は、「あの夏の花火」の
歌詞の意味を考察し解説します。
ライブMV(YouTube動画) と共に
ぜひ歌詞をご覧になって歌ってみてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう。
DREAMS COME TRUE「あの夏の花火」歌詞
あの夏の花火 作詞:吉田美和
作曲:西川隆宏・中村正人遠くから 胸震わす 音が響いてくる
蒸し暑い 闇の向こうが焼けている
閃光が呼び覚ました あの夏の花火を
川風が運んだ 火薬の匂いを人であふれる堤防 はぐれないように
間近で見た10号玉 まばたきを忘れた今頃 あなたも どこかで 思い出してるの?
あの日のこと友達にひやかされた もう夏の初めには
2人して 鼻と頬だけ 焼けていた川に落ちる花びらが 消えていく間際に
立てる音がせつなくて 目をそらせなかった今頃 あなたも 誰かと 今年の花火を見てるの?
散ってく季節を 一緒に生きて行ける人 見つけた?残る煙り かすむ大三角
主役うばわれた 8月の星座今頃 あなたも どこかで 思い出してるの?
あの夏の花火を今年も綺麗ね あの日と同じように 輝く花達
今頃 あなたも どこかで 散ってく季節を生きてる
今頃 誰かと――
DREAMS COME TRUE「あの夏の花火」歌詞の意味を解説
遠くから胸震わす 音が響いてくる
蒸し暑い闇の向こうが焼けている
閃光が呼び覚ました
あの夏の花火を 川風が運んだ火薬の匂いを
夏祭りの情景が、
目に浮かんできそうです。美しく描写での歌いだしですね。
今頃あなたもどこかで 思い出してるの?
ここから、回想シーンに入ります。
友達に冷やかされた もう夏の初めには
2人して鼻と頬だけ 灼けていた
若かりし頃の、淡い…鼻と頬だけ灼けていたのは、暑い日差しのせい?
それとも、周囲の視線に、はにかんでいたから…
川に落ちる花びらが 消えてく間際に
立てる音が切なくて 目をそらせなかった
夜空いっぱいに打ち上げられた、
美しい情景とは対照的に音を立てて
散りゆく儚さが表現されていますね。
初めて恋をした時、何故か不安で、
傍に居る彼をずっと見つめていた事を思い出しました。
今頃あなたも誰かと 今年の花火を見てるの?
散ってく季節を一緒に 生きて行ける人見つけた?
あなたの隣で、今年も一緒に花火を見たかった。
これから先も、ずっとずっと、
あなたと二人で…
そんな想いが込められていると思います。
最後に
あなたの記憶の片隅に、私は居ますか?
この花火を見ながら、ほんの少しでも良い…
ふたりで過ごした日々を思い出してくれたら。
あなたにもありませんか?
叶わなかった恋が…
せつなくて甘酸っぱい記憶。
“何度も繰り返し使われている
“散ってく季節”という表現が、
凄く心を締め付けられますね。
あなたを失ってから、私ひとり、
取り残されてしまった様を
見事に表現していると思いました。
この歌詞を聴いた時、ふと…
布施明の“シクラメンのかほり”の
歌詞の一文(季節が知らん顔して過ぎてゆきました)が蘇りました。
あなたを失ない、取り残されてしまった
哀しみが凄く伝わってきますね。
叶わなかった恋が…
せつなくて甘酸っぱい記憶。
あなたの傍に居たかった。あなたと、
移り行く季節をふたりで感じていたかった。
あなたは、私の知らない誰かと次の季節を歩き始めた。
でも、立ち止まったまま…
次の季節を歩けないで居る…私。
彼と過ごした季節がめぐってくる度に
古傷が痛み蘇る記憶…