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音楽

荒井由実(松任谷由実)「卒業写真」歌詞の意味は?フルPV (YouTube) と共に

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荒井由実(松任谷由実)の「卒業写真」について。
今回は、「卒業写真」の
歌詞の意味を考察し解説します。

「卒業写真」の歌詞の意味については、
親しみやすくするために
主人公の言葉や気持ちを代弁する形をとっています。

フルPV (YouTube動画) と共に
ぜひ歌詞をご覧になって歌ってみてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう。

荒井由実(松任谷由実)「卒業写真」歌詞

卒業写真

作詞 荒井由実
作曲 荒井由実

悲しいことがあると 開く皮の表紙
卒業写真のあの人は やさしい目をしてる

町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影が そのままだったから

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかって

話しかけるように ゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう 電車から見るだけ

あの頃の生き方を あなたは忘れないで
あなたは私の 青春そのもの

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかって
あなたは私の 青春そのもの

荒井由実(松任谷由実)「卒業写真」歌詞の意味を解説

悲しいことがあったときは、
卒業アルバムの皮の表紙を開く。
写真にうつっている愛しい人は、
いつも優しい目をしている。
元気にしているだろうか。
今でもこの優しい眼差しで
私を見つめてくれるだろうか。

ある日、街を歩いていた時、
あの人の姿をたまたまみかけたけれど、
声をかけることができなかった。
もう何年も経っているはずなのに、
あの卒業写真のままの、
優しい目をしていたから。
こんな私の姿を、変わらないままの
あなたに見せることなんてできない。

卒業して社会人になり、
都会の波に揉まれて変わっていく私を、
遠い思い出のなかのあなたに優しく叱ってほしい。

まるでこちらに話しかけているかのように、
楽しそうにゆらゆらと揺れる柳の木の下が、
私の通学路だった。
けれど、卒業してしまった今はもう、
電車の中から見るだけの景色になってしまった。

何も考えずに無邪気でいられた
学生時代のあのころの気持ちを、
抱いていた理想を、描いていた夢を、
どうかあなたには忘れないでいてほしい。

あなたは私の青春そのものだから、
ずっとそのままでいてほしい。
私はこんなに変わってしまったけれど、
あなたには変わらないでいてほしい。

人ごみに流されて変わってゆく私の姿を、
あなたはきっと知らないだろうけれど、
どうか遠くで優しく叱ってほしい。
「あの頃の生き方を忘れないで」と。

そして、あなたにはあの頃のままでいてほしい。
卒業アルバムの写真にうつる、
優しい目のままでいてほしい。
何もかも変わってしまった私にとって
あなたは唯一変わらないものであり、
私の青春そのものだから。

最後に

学生時代の青春の思い出は
いつまで経っても色褪せないままですが、
だからこそ、学生時代に思い描いていた
自分の姿と現実とのギャップに苦しみ、
壁にぶつかるたびに、
過去が懐かしくなってしまうものです。

この歌に度々でてくる
「あの人」は、一体誰なのでしょうか。
過去に思いを寄せていた
相手や元恋人と捉えることもできますが、
仲の良かった友人、という解釈もできます。

お互いに違う人生の選択をした二人。
「あの人」はきっとあの頃と
同じように輝いているだろうけれど、
「私」は社会の波にもまれて
ずいぶんと変わってしまった。

「あの人」に何もなかったのは、
突然現れた姿に驚いてしまった
気持ちもあるでしょうが、
変わってしまった「私」自身を
どこか後ろめたいような、
恥ずかしいような気持ちに
なっているからではないでしょうか。

だから、「私」は「あの人」に対して
「あの頃の生き方を あなたは忘れないで」
と願っています。

懐古、羨望、慕情・・・様々な感情が織りなす
センチメンタルな名曲です。


松任谷由実「心ほどいて」歌詞の意味は?カラオケ練習MV (YouTube)と共に

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