こんにちは。
保険代理店のこーです。
わたしは、年中行事とかイベントが好きな性分なので
結構自宅でもいろいろやってるほうです。
年中行事に関しては、なんとなく過ごすのではなくて、
その行事の意味や意義、歴史などの知識を仕入れて臨むと
理解が深まりますし、より楽しく過ごせますよ。
お子さんがいる方は、教えてあげるといい勉強になるんで、お薦めです。
今回は、もうすぐ女の子の節句である、ひな祭りが迫っていますので
わたしが見聞きしたことや経験から思うところをお話したいと思います。
ひな祭りと言えば、真っ先に思い浮かぶのが、雛人形ですよね。
女の子がいらっしゃるご家庭では、買われて所有されたり
これから買おうと考えられている方もいらっしゃると思います。
そこそこの雛人形を買おうとすると、数万~数十万円」とかするんですよね。。
百貨店やショッピングモールの特設コーナーで、綺麗だなって見るんですけど
値段見て、おっ、いい値段するな~って思っちゃうんですよ、ほんとに!
それで、母親の実家に保管してある、かつて母親のひな祭りで飾っていた雛人形を借りてきてはどうか
とか、いっそのこと雛人形をレンタルするってのはどうか、って考えたりしたこともありました。
しかーし、やっぱり違和感があるんですよね~
とくに、レンタルのほうは
雛人形をレンタル?ちょっと意味がわからない。。
って、思う方が多いと思います。そちらが多数派のようです。
やはり、違和感を感じたり、多数の人が反対することは、一理あることが多いです。
常識というのは、時代とともに変わることもあるでしょうが、不変の真理というものもありますからね。。
それでは、ここで、原点に戻って考えてみましょう。
せっかくですから、そもそもなぜ雛人形を飾るのかってことを知って、ひな祭りをしたいものです。
簡単にその意義について、触れておきます。
ひな祭りは、個々人のご家庭で行うお祭りの一つです。
女の子が、健やかに成長し、将来幸せな結婚ができますようにとお願いをするために
女の子を守ってくれるおひなさまを飾り、お供え物をするんです。
昔の中国で、季節の変わり目に健康を願って厄払いをしていたことが源流であり
日本でもこれにならい、平安時代以前から、三月の初めに、人の形をかたち作った「ひとがた」
に自分の罪やけがれを託して川に流すことが行われるようになりました。
やがて、貴族の子供たちの間で行われていた「ひいな遊び」という人形遊びと
これが融合して、三月三日に人形で遊ぶ習慣が生まれたんです。
江戸時代に入ると、人形はだんだん進化して工芸品としても価値のあるものが作れられるようになりました。
そして、男女一対の人形を特に、「おひなさま」と尊び、三月三日に飾り、季節の食べ物をお供えして
女の子の無病息災を願うようになりました。
そして、おひなさまのお祭りという意味から、三月三日を「ひなまつり」と呼ぶようになり、
女の子の誕生を祝い、健やかな成長と将来の幸せを祈る風習が生まれました。
これは、男女一対のおひなさまの美しく仲睦まじい姿に女の子の幸せな結婚を重ね合わせたものとも言えます。
おひなさまの高貴なお姿や数々のきらびやかなお道具にも
女の子が豊かな生活を送り、幸せな人生を願う親の気持ちが込められているのです。
こうして、厄を払う「ひとがた」に始まって、その後美しく完成されていったおひなさまは
時代が移り変わるにつれて、女の子の幸せを叶えてくれる守り神のような存在となっていきました。
女の子が毎年親しみを持っておひなさまと触れ合っていれば、
その恩恵を授かることができるという言い伝えとなっています。
お雛様は、子供に降りかかる災いをその子に代わって受け止めるような役割を持っています。
子供がお雛様に触れて、厄災を移し、身代わりとなるお雛様に封じ込めてもらうんです。
子供に降りかかる汚れや災いをお雛様が吸収してくれて、子供は清浄に健やかに育って行くことができます。
ですので、その子供一人ひとりの独自のお雛様なんですよ。
お母さんがお持ちだったお雛様はお母さん自身の厄災を閉じ込めてもらったお雛様です。
お雛様は単なる物ではないので、子供さんお一人お一人の身代わりとなってくれるお雛様があったほうがいいように思います。
このことから、子供に譲ったり、ほかの人に貸したりするのは疑問が残りますね。
ここまで、お読みいただいた方にはお分かりかと思いますが、雛人形のレンタルはNGとすべきです。
ただし、レンタルも構わない場合があります。
それは、会社や店舗で、季節感を出すために、雛飾りをしたいという時です。
この場合のお雛様はこれまでお話ししたような子供の厄災の身代わりになってくれるという意味合いではなく
ただ単なる飾りものとしてのお雛様ということです。
お雛様は、「人がた」であって、子供の分身です。
そして、子供のために厄災を被り、子供の幸せな将来を託されたお人形ですので、
普通のお人形とは意味合いが異なります。
ですので、不要になった際もゴミとして扱うのははばかられますし、
丁重に供養をして処分するのがお世話になったお雛様へのせめてもの恩返しではないでしょうか。
子供一人一人に割り当てられたお雛様であるべきですし
誰のものともつかないレンタルのお雛様に本来の役目を任せることができるのか。。
わたしには、そう思えないので、高額なお雛様でなくとも
子供一人ひとりのお雛様をあてがってやりたいと思います。